少年が少年の命を殺めるという事件を通じて、母子の愛情と家族の再生を描いたドラマ『アイシテル〜海容〜』の続編スペシャル。
原作者・伊藤実による続編連載マンガのドラマ化。
大人になった加害者の智也を向井理が演じる。
『アイシテル~絆~』あらすじ
さつき(稲森いずみ)の息子・智也(嘉数一星)が小学2年生の清貴を殺害した事件から20年以上の歳月が流れ、事件後に生まれた智也の弟・直人(岡田将生)は、兄を憎み、さつきとも距離を置きながら暮らす日々。
以前は、智也と直人の兄弟は那賀が良く、幼い直人は優しい兄・智也を慕っていたが、12歳の時、24歳になっていた智也(向井理)は、何も告げずに突然家を去り、直人は悲しむ。
高校2年生の時、直人はインターネットで智也の起こした事件を知り、自分が家族に騙されていと大きなショックを受ける。
事件のことを黙っていた、さつきを責め、怒りをぶつける直人に、さつきは、家族みんなが、いかに直人を愛してきたかを語るが、直人は受け入れず、生まれてきたことを後悔する。
以来、他人と距離を置き孤独な日々を送ってきた直人はある日、偶然入った工房で、そこに飾られた絵を見て涙を流す。
その絵は、工房の主・須磨(伊東四朗)の孫・加奈(水川あさみ)が描いたものだった。
須磨は直人の様子に何かを感じ、工房で働くように頼む。
須磨や加奈の明るさに救われ、安らぎを覚えながら工房で働く直人は、加奈と少しずつ心を通わせていく。
やがて直人と加奈は結ばれ結婚するが、直人は加奈に子供をつくりたくないと告げる。
子供にまで十字架を背負わせたくないという直人の強い思いからだったが、加奈は妊娠してしまい、生みたいと訴える加奈の思いに苦悩する直人は、このままでは加奈を傷つけ苦しめてしまうと思い、全てを断ち切るために兄の智也に会う決心をする。